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組合員サポート(営農・生活事業)

営農情報

適期収穫・適切乾燥で良質なお米に仕上げましょう!

広報誌「さいたま」2022年8月 No.269より

1 収穫準備

 事前にコンバインや乾燥機等の「点検」、「清掃」を行いましょう。
 早期落水は品質低下や減収を招く恐れがあるので、出穂30日までは間断かん水を行い、出穂30日以降に落水するようにしましょう。

2 刈取適期について

 刈取り適期は「登熟積算温度※」、「帯緑色籾割合」、「出穂後日数※」を参考に、総合的に判断します。

(表・図参照)

品種名 登熟積算温度(℃) 帯緑色籾割合(%) 出穂後日数(日)
コシヒカリ 950~1150 15~10 34~42
彩のかがやき 1000~1250 50~25 42~55
彩のきずな 900~1200 50~10 32~44

 ※登熟積算温度・・・出穂期からの日平均温度を足し算し続けた温度
  出穂後日数・・・田んぼ一枚の中で40~50%の株が出穂した状態(出穂期)からの経過日数


図1 帯緑色籾の見分け方
帯緑色籾…籾にわずかでも青みが残っている籾のこと


図2 帯緑色籾割合の見分け方
1穂の中で青みが残っている籾の割合を確認する。
(帯緑色籾割合=1穂中の帯緑色籾数/1穂籾数×100)

3 乾燥作業について

 乾燥仕上げの水分は14.5~15%に調整しましょう。また、高水分もみを高温乾燥すると、胴割れ米等が発生し、品質低下の原因となるので送風温度は40℃以下にしましょう。
 乾燥終了後は十分な放冷を行ってから、籾すりを行ってください。
 使用するライスグレーダーの網目は1.8mm以上のものを選び、適正な流量を守り整粒歩合を高めましょう。

4 次年作への準備

 イネ収穫後のひこばえ(再生株)はイネ縞葉枯病を媒介するヒメトビウンカ(害虫)等の生息場所となるため、収穫後は速やかに耕うん・すき込みを心掛けましょう。

令和5年4月入学 埼玉県農業大学校学生募集

広報誌「さいたま」2022年7月 No.268より

 埼玉県さいたま農林振興センター農業支援部(電話048-822-1007)から、来年度農業大学校の学生募集についてお知らせいたします。
 埼玉県農業大学校は、農業及び農業関連産業の担い手養成を目的に、農業の生産から販売まで一貫して基礎から学ぶことができる実習を主体とする専修学校です。
 将来の農業の担い手を目指す仲間たちとともに、農業の基礎知識と基本的な栽培技術を身につけて、農業分野での活躍に向けた一歩を踏み出しませんか。

募集人員
課程 学科名 定員
2年課程 野菜 30名 90名
水田複合 5名
花植木 15名
酪農 5名
1年課程 短期農業 35名

 大学校では個別見学をお受けしておりません。日曜オープン見学会・個別相談会で見学・確認をお勧めします。
 参加時には、検温、マスク着用などご協力願います。
 入学願書など出願に必要な書類は埼玉県農業大学校ホームページからもダウンロードできます。
 詳細は大学校ホームページでご確認ください。

試験日程
入試区分 出願期間 試験日
推薦入試 令和4.10.1(土)~10.11(火) 令和4.10.27(木)
一般入試 前期 令和4.11.1(火)~11.11(金) 令和4.11.28(月)
後期 令和5.1.4(水)~1.11(水) 令和5.1.26(木)

※ 一般入試前期で定員が満たされた専攻は、一般入試後期の試験を実施しない場合があります。定員が満たされない専攻については、追加募集を行う場合があります。最新の情報については、大学校ホームページでご確認ください。

日曜オープン見学会・個別相談会等 ※開催日の3日前までに電話等で申込が必要です※

・開催 7月17日、9月4日、10月2日、11月6日、12月18日(いずれも日曜)
 午前の部(見学会:概要説明、校内見学)10時~12時
 午後の部(7月は見学会、9月以降は個別相談会で希望者のみ)13時30分~15時30分

・申込 電話:大学校 048-501-6845(土日、祝日を除く8時30分~17時15分)
 E-mail:大学校ホームページから電子メールでの申し込みも可能です。

〇このほか、大学校での実習体験講座(8月26日)、大宮駅周辺での夜間相談会(8月19日19時)を予定。詳細は大学校ホームページでご確認ください。

農作物の夏越し対策

広報誌「さいたま」2022年6月 No.267より

1 水稲の高温障害対策について

 水稲は出穂後20日間の日平均気温が26℃前後を超えると、白未熟粒(乳白粒、背白粒、基部未熟粒)や胴割粒が発生し、玄米品質が低下します。これは高温により籾へのデンプンの転流・蓄積が阻害されるためで、根の活力低下と登熟期の養分不足がこれら高温障害を助長します。対策として根の活力を維持するため、中干しを確実に行い、穂揃い期以降は間断かん水を行います。また、ケイ酸は根の活性を維持するので、基肥にケイ酸資材を施用していない水田では、けい酸加里などを出穂30~40日前頃に施用しましょう。このほか、出穂後に養分不足にならないよう穂肥は確実に実施し、基肥一発肥料の水田でも葉色が淡い場合は穂肥を行いましょう。さらに、早期落水は品質低下を助長するので、可能な範囲で落水を遅くするとともに刈り遅れに注意してください。

2 野菜の高温障害対策について
●播種・育苗時における高温対策のポイント

 7月~8月に栽培がスタートする秋冬どりの多くの野菜は、比較的耐寒性はありますが、発芽・生育適温が15~25℃のため夏期の播種・育苗にあたっては気温と地温の両面から温度上昇を防ぐ対策が最も大切です。

 播種後、発芽揃いまでは、発芽適温に近づける様に、播種後は適度な遮光を行って、地温の上昇を抑える管理に努めてください。遮光資材の遮光率は30%前後が適していますが、曇雨天時や発芽揃い後に被覆したままにすると軟弱徒長した生育となるため適宜取り除くなどして日照不足にならない様に留意しましょう。

 直まきするニンジンやダイコンなどでは、遮光資材は白寒冷紗や白色ネット資材を直がけ又はトンネルで利用すると良く、小面積では切った稲わらやもみ殻で地表を覆う方法も効果的で、土壌の固結や乾燥防止効果も期待できます。育苗を行うキャベツやブロッコリーなどでは、遮光資材は育苗ハウスやトンネルの屋根面に展張して使用した方が昇温抑制効果が高く、また育苗ポットやセルトレイは地表に直置きしないで、コンテナ等を利用して簡易の育苗ベンチを作ってその上で管理を行うと通風が良好になって、硬い苗を育成できます(図1)。

 なお、育苗中のかん水管理は、高温となる日中のかん水を避け、早朝か夕方に行うようにしましょう。ただし、セルトレイの育苗では夕方にかん水量が多いと軟弱徒長となるので萎れ防止程度に留めてください。

図1 セル成型苗の簡易育苗ベンチの設置例

雨よけで管理、高温期には遮光資材(遮光率30%)を被覆、
換気部には防虫ネットを展張

●生育中の育苗時における高温・多雨対策のポイント

 高温期にゲリラ豪雨等の集中豪雨によりほ場が冠水したり滞水すると、ネギやブロッコリー等では湿害で根腐れを起こしたり、病害が多発しやすくなります。排水不良や大面積のほ場では、雨水が停滞しないよう作付までにほ場の周囲に排水溝を設置するなどの準備を行い、大雨時には速やかな排水作業を行いましょう。特に、水田から転換したほ場や大型農機によって耕盤(圧密層)ができているほ場では心土破砕や高うね栽培を行って影響を少しでも緩和するよう努めてください。

 なお、苗の定植や中耕・土寄せ作業は適期に行うことが大切ですが、高温・多雨の最中に行うと根を傷めて生育が抑制されるので猛暑時の作業は見合わせたり、温度が低下する夕方行うなど臨機応変に対処しましょう。

高温等の気象情報に留意しながら、農作業は水分補給と休憩を取りながら行うなど熱中症対策を講じましょう。

サツマイモ基腐病のまん延を防ぎましょう!

広報誌「さいたま」2022年5月 No.266より

 サツマイモ基腐病は2018年に日本国内で初めて確認され、2021年には関東でも発病が確認されました。

 サツマイモ基腐病は株元が黒変し(図1参照)、病気が進行すると地上部の葉は枯れ、さつまいものなり首部分から腐敗します。

 まん延を防ぐポイントは「持ち込まない・増やさない」の2点です。
 まだ発病が確認されていないほ場では、病原菌を持ち込まないこと、発病が確認されたほ場では病原菌を増やさないことが重要です。


図1 株元黒変の様子

1 基腐病菌を持ち込まない

 苗は、基腐病に登録のある農薬(表1参照)で苗消毒を行いましょう。

表1 サツマイモ基腐病に登録のある苗消毒剤
薬剤名 希釈倍数 使用時期 使用方法 使用回数 FRACコード
ベンレート水和剤 500~
1000倍
植付前 30分間苗基部浸漬 1回 1
ベンレートT水和剤20 200倍 植付前 30分間さし苗基部浸漬 1回 M03、1
2 基腐病菌を増やさない
(1)定植前の準備

 前年に基腐病が発病したほ場の利用は避けましょう。
 基腐病菌は水によって株から株へ広がる病気のため、排水性の悪いほ場の利用は避けましょう。

(2)定植後の防除対策

 定期的にほ場を観察し、発病株があった場合、速やかにほ場外に持ち出して適切に処分しましょう。
 発生株除去後、周辺株への感染を予防するために、表2を参照して薬剤散布を行いましょう。
 発生ほ場で利用した農機具や資材は、消毒や洗浄を十分に行いましょう。

表2 サツマイモ基腐病に登録のある殺菌剤
薬剤名 希釈倍数 使用時期 使用方法 使用回数 FRAC
コード
効果
Zボルドー 500倍 散布 M01 予防
ジーファイン水和剤 1000倍 収穫前日まで 散布 NC、
M01
治療
アミスター20フロアブル 2000倍 収穫14日前まで 散布 3回以内 11 治療

疑わしい症状を確認した場合は、JAさいたまやさいたま農林振興センターにご連絡ください。

田植えの準備作業のポイントについて

広報誌「さいたま」2022年4月 No.265より

 まもなく田植えの季節を迎えます。ここでは、田植え前の作業のポイントについて紹介します。

1 ほ場準備

 耕起は、根域を拡大しイネの活力を高めるため、作土深15cmを目標に行いましょう。また、水稲除草剤をしっかり効かせるには、除草剤処理後3~4日間は3~5cm程度の水深を保ち、土壌表面に薬剤の処理層を形成させることが必要です。そのためには田面を均平にし、漏水を防ぐほ場作りを心がけてください。

2 種子消毒

 種子は、必ず温湯または種子消毒剤により消毒してください。温湯消毒は60℃の温湯に10分間浸漬します。種子消毒剤には化学合成農薬と微生物農薬があり、どちらも有効成分を十分に種籾に付着させることが安定した効果を得るポイントです。なお、種子消毒剤による消毒では廃液の河川等への流出には十分注意し、適切に廃棄してください。

3 浸種~育苗管理

 浸種の水温は10~15℃程度とし、積算水温 100℃~120℃を目安に(水温10℃の場合で10~12日間、15℃では7~8日間)種子を十分に吸水させます。

 ハウス内の育苗では昼間30℃以上、夜間は10℃以下にならいよう換気と保温に努めてください。

 育苗中の水管理は、根張りを良くするため、水はひかえめに、乾かしぎみに管理します。かん水は午前中に床土全体に水がしみわたるようたっぷりとします。夕方のかん水は地温を下げ、根の張りを悪くするので避けましょう。

4 病害虫防除

 苗立枯病は、異なる数種類の病原菌が原因で発生し、いずれの病原菌も土壌中や被害植物の残渣中で生存します。このため、育苗箱はよく洗浄し、資材消毒剤のイチバンなどで消毒します。また、育苗中の温度や湿度の急激な変化は苗立枯病や生育障害の発生を助長するので、温湿度の管理に注意してください。

 管内では近年、いもち病による減収が認められます。いもち病の伝染源は、感染苗の持ち込みや前作の被害残渣(稲わら・籾殻)です。昨年、いもち病が発生した地域ではいもち剤の入った育苗箱施薬剤を施用してください。また、補植用の余り苗は葉いもちの発生源となるので補植後直ちに除去・処分してください。

 縞葉枯病は、ヒメトビウンカが媒介するウイルス病です。本病に感染すると株が枯死したり、穂の出すくみや不稔により減収します。本病に感染しやすい「コシヒカリ」や「キヌヒカリ」などでは、ヒメトビウンカに有効な育苗箱施薬剤を施用しましょう。


葉いもちの病斑

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