JAさいたま

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GARDEN菜園

上手なトンネル保温で春取りニンジンを

JAさいたま広報誌2015.01 No.178より

板木技術士事務所●板木利隆 

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 立春とはいえ2月初旬は平年なら1月下旬からの一番寒さの厳しい季節です。そのため畑の地温は低く、霜も厳しいので露地裏畑ではとても種まきできる時期ではありませんが、フィルムをトンネル状に覆い、上手に管理すれば、多くの地域(関東南部以西の平たん地、北関東以北では2~3旬遅れ)では一足早い春の訪れ、春取りニンジンの種のまきどきです。取り組めば陽春の4月下旬から5月にかけて、色鮮やかで甘くておいしいニンジンを食卓に載せることができます。

 

 品種は低温下で根の太りが良く、品質の良い「ベーター312」「ベビーキャロット」(サカタのタネ)、「いなり五寸」「平安三寸」(タキイ種苗)、「スイートキャロット」(トキタ種苗)や、JAのお薦め品種から選びましょう。

 

 畑の準備は、種まきの半月以上前に図のように120cm幅のベッドを作り、全面に完熟堆肥と油かす、化成肥料をばらまき、20cmほどの深さによく耕し込んでおきます。そして、くわ幅のまき溝を3列、溝底が平らになるようくわを前後に動かして丁寧に作り、ジョウロで溝の外にはみ出さないよう留意して灌水(かんすい)します。種まき後すぐにフィルムを密閉してしまうので、ここで十分水を与えておくことが肝要です。

 

 種まきは1~1.5cmぐらいの薄まきとし、3~5mmぐらい薄く覆土し、その上にもみ殻薫炭か、ピートモスを薄く掛けます。

 

 トンネルにはビニールまたはポリエチレンフィルムを覆い、裾には十分土を掛けて密閉し、地温の上昇を図ります。日が当たっても発芽するまでは換気する必要はありません。土が乾き過ぎたら週1回ぐらいフィルムを除いて灌水してください。

 

 発芽して本葉が1~2枚になったら、図のように頂部に小穴を開けて換気し、温度の過上昇を防ぎます。フィルムに穴を開けたくないなら、狭幅フィルムを2枚合わせにしておき、頂部を開いて換気してもよいです。裾を開けると両裾に寒風が入り、また風で飛ばされてしまうので失敗します。

 

 育つにつれて適宜間引き、灌水、追肥を行い、暖かくなるにつれて裾開け換気し、生育の様子を見ながらフィルムを次第に開け、十分暖かくなれば昼夜も全開にします。

 

 根の肥大状況を常に観察し、食べられるようになったら逐次収穫しましょう。

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